神奈川県内のボランタリー活動支援センタースタッフを対象とした「相談対応力向上研修(事例を用いた相互学習会)」を、1月8日(水)、かながわ県民センターで開催し、17名の方にご参加いただきました。 本研修では、支援施設スタッフの相談対応力の向上を目的として、現役相談員による「相談対応の心がまえや相談業務」についての講義や、相談事例を用いた相互学習や意見交換などを行いました。
まず、当法人理事の藤井が、受託している「かながわボランタリー活動相談窓口」の相談員(アドバイザー)の立場・経験から「日々の相談業務に臨んでいる際に気にかけていること、心構えや相談業務の手順など」をわかりやすく順を追って説明しました。
「事例を用いたロールプレイ」では、各テーブル内でペアになってもらい、想定シナリオを2パターン用意し、交互(相談者役とセンタースタッフ役)に役を変えて実施しました。 続く「事例検討ワーク」についても、想定事例を2パターン用意しました。前提条件として設定された相談者の状況を読んだ上で、3つの設問について記入(個人ワーク)していただき、その後グループワークとして個人ワークの共有を行いました。 各相談に対して「どんなことを聞いておけばいいか」「相談者に対してどのような資源や情報を提供できるか」といったことをグループごとに発表し、全体で共有しました。
研修会最後に当法人代表の手塚より「相談対応は答えを出すだけではない。相談者本人の思いを整理し後押しすること。主訴を聞き出し、それに対応していくことが大事」と研修参加者にお伝えしました。
研修に参加された方からは「同じような意見や他の視点からの意見など、相談業務に必要な多様な切り口でのアプローチを体験できて良かったです」「相談にいらした方に、まず活動への敬意を表すようなお声かけから始めるというのは大切なことだと感じました」「ロールプレイ、グループワーク、盛り沢山のようで楽しく取り組み、あっという間の3時間でした」等のコメントをいただきました。 参加された方にとって、相談対応の新しい気づきや今後の対応の一助となる有意義な研修となったようです。